熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境下で体温調節機能がうまく働かなくなり、
体内の水分・塩分のバランスが崩れることで起こります。
代表的な症状は以下です
・めまい・立ちくらみ
・頭痛・吐き気
・倦怠感・集中力低下
・重度では意識障害やけいれん
西洋医学的には「体温調節不全」「脱水」が主因とされます。
東洋医学から見た熱中症
東洋医学では、熱中症は「暑邪(しょじゃ)」が体に入り、
気血水の巡りを乱すことで起こると考えます。
・汗をかきすぎ → 「気陰両虚」状態(気や水分=陰が不足)
・頭痛・めまい → 「気の上逆」「清陽の不昇」
・だるさ・吐き気 → 「脾胃の弱り」「湿熱の停滞」
つまり “体のバランスが乱れた状態” として捉えます。
鍼灸治療の役割
鍼灸は、急性の重度熱中症の「応急処置」には適しません(救急搬送が最優先です)が、
予防や回復期のケア に有効です。
《期待できる効果》
・自律神経の調整
→ 発汗や体温調節をスムーズにする。
・水分代謝の改善
→ 脾胃や腎の働きを整え、むくみや倦怠感を軽減。
・疲労回復
→ 消耗した「気」や「陰」を補い、体力回復をサポート。
・頭痛・めまいの改善
→ 頭部の気血の流れを整え、症状を和らげる。
よく使われる経穴(ツボ)
〇百会(ひゃくえ) … 頭痛・めまいの改善
〇合谷(ごうこく) … 自律神経・頭部症状の調整
〇足三里(あしさんり) … 胃腸機能の回復・全身の気を補う
〇陰陵泉(いんりょうせん) … 水分代謝の調整
まとめ
熱中症の応急処置は医療機関や水分補給が最優先です!!
辛いと思ったら我慢せずに病院へ行ってください。
鍼灸は「予防」「回復期のケア」に役立ちます。
身体の調整・不調の改善を行います。
自律神経や水分代謝を整え、体調のベースを強化できます。
熱中症の後、以前の身体に戻るまでに軽い症状で3か月かかるといわれています。
重度の熱中症の場合だともっと期間はかかります。
少しでも早く改善させるために、鍼灸治療を活用し、元気な体を取り戻しましょう!
お困りの方は是非一度、高田馬場はりきゅう院に
お問い合わせください。