自律神経とは?
自律神経は、心臓の鼓動や呼吸、消化、体温調節など、私たちが意識しなくても体をコントロールしてくれる神経です。大きく分けると、活動するときに働く「交感神経」と、休息やリラックス時に働く「副交感神経」の二つがあります。本来なら、状況に合わせてこの二つがバランスよく働くのが理想です。しかし、ストレスや不規則な生活、寝不足などが続くと、交感神経ばかりが優位になり、体が常に緊張状態に。これが自律神経の乱れです。
自律神経が乱れるとどうなる?
自律神経のバランスが崩れると、体にはさまざまなサインが現れます。
たとえば:
・ 朝起きても疲れが取れない
・ 夜眠れない、または眠りが浅い
・ イライラや不安感が強くなる
・ 頭痛やめまい、胃の不調が出る
・ 手足の冷えやほてり、動悸を感じる
これらは「体が休めていないサイン」です。無理に我慢せず、体を整えることが大切です。
鍼灸でできること
鍼灸では、体のツボや経絡を使い、乱れた自律神経を整えていきます。
たとえば、手首や足首、背中などにある特定のツボに優しく刺激を与えることで、体の緊張が和らぎ、リラックスしやすくなります。
また、血流やリンパの流れも改善され、体の中から自然に疲れにくい状態を作ることができます。鍼は痛みが少なく、初めての方でも安心して受けられる施術です。
日常でできるセルフケア
鍼灸に加えて、日常生活でも自律神経を整えることができます。
深呼吸:ゆっくり息を吸って吐くだけで、副交感神経が優位になりやすくなります
軽い運動:ウォーキングやストレッチで血流を促す
入浴:ぬるめのお湯でゆったりと温まる
スマホ・PCの休憩:1時間に1回は目と体を休める
まとめ
体がだるい、眠れない、イライラする…そんな症状は、自律神経の乱れが原因かもしれません。
鍼灸は、体の中からバランスを整え、日常生活で疲れにくい体作りをサポートしてくれます。
まずは体の声に耳を傾け、無理せず、自分に合ったケアを取り入れてみてください。