首のヘルニアとは?
「首のヘルニア」とは、正式には頚椎椎間板ヘルニアと呼ばれるものです。
首の骨(頚椎)の間にあるクッション「椎間板」が飛び出し、
神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こします。
主な症状
〇首や肩の痛み
〇腕や手のしびれ、力が入りにくい
〇長時間同じ姿勢でいると悪化する
〇重症の場合は握力の低下や細かい作業がしづらくなる
など。
デスクワークやスマホの長時間使用など、現代人に多い生活習慣が背景にあります。
アプローチ方法
〇西洋医学的アプローチ
一般的には、薬(消炎鎮痛剤・筋弛緩薬)やリハビリ、ブロック注射などが行われ、
重度の場合は手術も検討されます。
〇東洋医学的アプローチ
東洋医学では「気血の滞り」や「寒さ・冷え」「過度な緊張」が首の不調を悪化させると考えます。
神経圧迫そのものを取り除くのは難しいですが、鍼灸によって血流や筋肉の緊張を改善することで、
痛みやしびれの緩和をめざします。
・首や肩周りのツボ刺激:緊張を和らげ血流を改善
・手や足の遠隔のツボ:首に直接触れにくい場合でも効果を発揮
・自律神経調整:首の負担を和らげるだけでなく、睡眠や回復力を高める
特に「合谷」「曲池」「肩井」などのツボがよく用いられます。
まとめ
鍼灸と合わせて、以下の習慣改善も大切です。
・スマホやPC作業の合間に首を休める
・正しい姿勢を意識する
・冷えを防ぎ、首肩を温める
首のヘルニアは長引く痛みやしびれでつらい症状ですが、
鍼灸は体への負担が少なく、自然な改善をめざせる方法です。
薬や手術だけに頼らず、体質や生活習慣に合わせたケアの一つとして取り入れることで、
回復のサポートが期待できます。
痛みでお困りの方は、是非一度、鍼灸治療を受けてみてください。
高田馬場はりきゅう院