筋肉がこるのは、血のめぐりが悪くなっているから
まず、肩こりや腰の張りといった「筋肉のこり」は、血流が悪くなることで起こります。
筋肉は常に血液から酸素や栄養を受け取り、老廃物を流し出すことで健康な状態を保っています。
しかし、長時間同じ姿勢をとったり、ストレスで体が緊張していると、筋肉が硬く縮まり、血管を圧迫してしまうのです。
すると、酸素が足りなくなった筋肉は「助けて!」というサインを出します。これが「こり」や「痛み」として感じられるのです。
鍼をすると、筋肉がゆるむ理由
鍼を刺すと、体の表面だけでなく、奥の方の筋肉や神経にも刺激が届きます。
すると、体は「小さな傷ができた」と勘違いし、その部分を修復しようと血液を集めます。
つまり、鍼を刺すことで血流が一気に良くなるのです。
さらに、鍼の刺激によって、体の中では「エンドルフィン」や「セロトニン」といった“リラックスホルモン”も分泌されます。
これらのホルモンは、痛みを和らげたり、筋肉の緊張をほどく働きをします。
その結果、こわばっていた筋肉が少しずつゆるみ、血の流れが戻っていくのです。
自律神経が整うことで、より深くリラックス
筋肉が硬くなる原因のひとつに、「自律神経のバランスの乱れ」もあります。
ストレスが続くと、交感神経(緊張・興奮の神経)が優位になり、体は常に“戦闘モード”のような状態に。すると血管が収縮して、筋肉も無意識に力が入ったままになります。
鍼灸では、ツボへの刺激を通して副交感神経(リラックスの神経)を活性化させることができます。
この神経のスイッチが入ると、体は自然と「休息モード」に切り替わり、筋肉の緊張がゆるんでいきます。まさに、鍼灸は体の“リセットボタン”のような存在なのです。
お灸の温かさでも筋肉はゆるむ
鍼だけでなく、お灸にも筋肉をやわらげる効果があります。
お灸の温かさは、体の奥までじんわり届き、血流を促進します。
温まることで筋肉がゆるみ、冷えからくるこりや痛みが和らぐのです。
特に冷え性の方や、デスクワークで下半身が重だるい方には、お灸の併用がとてもおすすめです。
自分の治る力を引き出すのが鍼灸
鍼灸の特徴は、「体に何かを加える」のではなく、「体がもともと持っている回復力を引き出す」ことです。
鍼をした瞬間から、体の中では血流を良くしようとする反応が起こり、筋肉がやわらかくなっていきます。
これは、薬では作れない“自分の力”による変化です。
定期的に鍼灸を受けることで、筋肉の緊張がたまりにくくなり、こりや痛みが出にくい体をつくることができます。
疲れが抜けない、肩が重い、腰が張る
――そんなときこそ、鍼灸で体の声をリセットしてみましょう。
まとめ
鍼灸で筋肉がゆるむのは、血流の改善・神経のバランス調整・ホルモン分泌の変化といった、いくつもの自然な反応が重なっているからです。
「刺す」「温める」というシンプルな行為の中に、体を内側から整える深い働きがあります。
こりや痛みを一時的にごまかすのではなく、根本から体をゆるめていく
――それが鍼灸の魅力です。
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