首こり頭痛が起こる仕組み
首から頭にかけては、たくさんの筋肉と血管、神経が集まっています。
特に「後頭下筋群(こうとうかきんぐん)」と呼ばれる小さな筋肉は、姿勢の崩れや目の疲れなどで硬くなりやすい場所。
この筋肉がこると、血流が悪くなり、神経が圧迫されて“締めつけるような頭痛”が起こります。
また、東洋医学ではこの状態を「気血の滞り」と考えます。
本来スムーズに流れるはずの“気”や“血(けつ)”が首で滞ると、頭部への巡りが悪くなり、痛みや重だるさとして現れるのです。
首こりの原因は「姿勢」と「ストレス」
現代人の首こりの多くは、姿勢とストレスの影響を強く受けています。
・スマホを見る姿勢で首が前に出る「ストレートネック」
・長時間のパソコン作業による目と肩の緊張
・精神的なストレスで筋肉が常にこわばる
これらが積み重なると、筋肉が硬くなり、頭への血流が不足。
血液の中の酸素が届かなくなると、脳は「痛み」としてSOSを出すのです。
鍼灸が効く理由
鍼灸は、こり固まった筋肉をゆるめ、滞っていた血流を取り戻すことで、頭痛を根本から改善していきます。
鍼をすると筋肉が一時的に刺激され、脳が「この部分を修復しよう」と反応します。
その結果、血液が集まり、筋肉がやわらかくなる。
さらに、自律神経のバランスも整うため、緊張型頭痛だけでなく、ストレス由来の頭痛にも効果的です。
また、ツボを使うことで全身の巡りも改善します。
首だけを施術するのではなく、「足」や「手」にあるツボを併用することで、体全体のバランスを整えるのが鍼灸の特徴です。
よく使われるツボ
風池(ふうち)
後頭部のくぼみにあり、頭痛・目の疲れ・肩こりに。
天柱(てんちゅう)
首の太い筋肉の外側にあり、血流を促してこりをほぐす。
合谷(ごうこく)
手の親指と人差し指の間。首や頭の痛みに効果的。
肩井(けんせい)
肩の真ん中あたり。首・肩の緊張を和らげる。
これらのツボを組み合わせ、症状の出方に合わせて刺激していくことで、筋肉の緊張を解き、痛みを和らげていきます。
鍼灸の後に感じる変化
施術後は、
・頭が軽くなった
・目がスッキリした
・首の可動域が広がった
などの変化を感じる方が多くいらっしゃいます。
一度でスッキリする方もいますが、長年のこりがある場合は、数回かけてゆっくり緩めていくことが大切です。
体が慣れてくると、自然と頭痛の頻度も減っていきます。

東洋医学でみる首こり頭痛
東洋医学では、首のこりや頭痛を「気滞(きたい)」や「瘀血(おけつ)」と呼びます。
気滞とは“気が滞る”状態。ストレスや感情の抑圧で起こりやすく、肩や首の張り、イライラ、頭痛などを伴います。
瘀血とは“血の巡りが悪くなった状態”で、冷えや慢性的な疲労から起こることが多いです。
鍼灸では、滞った気や血を動かし、「通じれば痛み止む」という考え方で治療します。
セルフケアのポイント
鍼灸と併せて、日常のケアも大切です。
・首や肩を温める(蒸しタオルなど)
・デスクワークの合間に首をゆっくり回す
・スマホを見る時間を減らす
・寝る前の深呼吸でリラックス
これらを続けることで、首の緊張が減り、頭痛の予防にもつながります。
まとめ
首こりからくる頭痛は、単なる「筋肉のこり」ではなく、血流や神経、自律神経のバランスの乱れが関係しています。
薬で一時的に痛みを抑えることはできますが、根本的な改善には“体のめぐり”を整えることが大切です。
鍼灸は、こりの奥深くにアプローチしながら、自律神経と血流の両方を調整できる治療法。
「首が軽くなると、頭もスッキリする」——
そんな変化を感じたい方にこそ、鍼灸はおすすめです。
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