自律神経と冷えの関係
自律神経は、私たちの体を24時間コントロールしてくれているシステム。
体温調節・血流・消化・ホルモン分泌など、意識せずに働く生命のリズムを保っています。
この自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、
交感神経は“緊張・活動モード”、副交感神経は“リラックス・回復モード”。
ストレス、夜更かし、冷暖房の使いすぎ、季節の寒暖差などによってバランスが乱れると、
血管の収縮・拡張がうまくいかず、 手足の血流が滞って冷えやすく なります。
東洋医学でみる「冷え」とは?
東洋医学では冷えを「気(エネルギー)」「血(血液)」「津液(水分)」の巡りの悪さと捉えます。
たとえば、
・ストレスや緊張で“気”が滞る → 血流が悪くなる
・冷たい食事や過労で“血”が不足 → 体を温める力が弱まる
・水分代謝が悪い → むくみや冷えが出る
このように体のバランスが崩れることで「冷え」は慢性化してしまいます。
鍼灸で自律神経を整える
鍼灸は、ツボ(経穴)を刺激することで自律神経の働きを整えます。
たとえば「合谷(ごうこく)」「足三里(あしさんり)」「三陰交(さんいんこう)」
などのツボは、血流を促し、体の内側からポカポカと温かさを取り戻すサポートをしてくれます。
また、鍼やお灸による心地よい刺激が副交感神経を優位にし、
ストレスで緊張した体と心をゆるめてくれるのも大きな特徴。
自律神経が整うと、体温調節だけでなく睡眠・ホルモン・免疫バランスにも良い影響が広がります。
日常でできる冷え対策も大切に
鍼灸治療とあわせて、生活の中でも“冷えにくい習慣”を意識しましょう。
・夜は湯船にゆっくり浸かる
・朝起きたら白湯を一杯
・冷たい食べ物・飲み物を控える
・ストレッチや軽い運動で血流を保つ
・スマホやPCを長時間見すぎない
これらを少しずつ取り入れるだけで、自律神経のバランスが整いやすくなります。
鍼灸で「冷え体質」から卒業を
冷えは「女性特有のもの」と思われがちですが、最近は男性にも増えています。
それだけ現代社会は、自律神経に負担がかかりやすい環境だということ。
鍼灸は、体の自然な回復力を引き出し、自律神経をやさしく整えてくれる療法です。
「冷えがつらい」「なんとなく体調が安定しない」そんな方にこそ、
体の中から温まる鍼灸ケアを試してみてください。
お困りの方は是非一度、高田馬場はりきゅう院にお気軽にお問い合わせください。
