四十肩・五十肩ってどんな状態?
肩の関節まわりには、多くの筋肉・腱・靭帯が集まり、日常のあらゆる動きを支えています。
しかし、加齢や姿勢の悪さ、長時間のデスクワークなどによって血流が悪くなり、
肩関節を包む「関節包」に炎症が起こると、痛みや可動域の制限が出てしまうのです。
この炎症は時間の経過とともに少しずつ治まりますが、
放置してしまうと関節が固まってしまい、動かしづらい状態が長引くこともあります。
東洋医学でみる「肩の痛み」
東洋医学では、肩の痛みは 「気血の滞り」や「寒湿(冷えと湿気)」 が原因と考えます。
・ストレスや疲労 → “気”の巡りが悪くなる
・運動不足や冷え → “血”の流れが滞る
・長時間同じ姿勢 → “湿”が溜まり、関節の動きが鈍くなる
つまり、「血の巡り」「気の流れ」「体内の冷え」などのバランスが崩れることで、
肩に炎症や痛みが起きやすくなるのです。
鍼灸で改善をサポート
鍼灸では、痛みのある肩だけでなく、全身のバランスを整えながら治療を行います。
肩周辺の筋肉(棘上筋・三角筋・肩甲下筋など)やツボ(肩髃・肩髎・曲池など)を刺激して血流を促進。
炎症を鎮め、固まった筋肉をゆるめることで、可動域を広げていきます。
また、首・背中・腕など関連する部位にも鍼をすることで、肩への負担を軽減。
お灸で温めることで冷えを取り、自然な回復力を高めていきます。
さらに、鍼灸には自律神経を整える作用もあるため、
痛みによるストレス・睡眠不足・全身の緊張もやわらぎやすくなります。

改善の流れと日常ケア
四十肩・五十肩は「急性期」「慢性期」「回復期」と段階があり、
それぞれの時期に合わせたケアが大切です。
急性期(痛みが強い時期)
無理に動かさず、冷却や安静を優先。鍼灸では炎症の鎮静と痛み緩和を中心に行います。
慢性期(痛みがやや落ち着いた時期)
温めて血流を促し、肩の可動域を少しずつ広げていきます。
回復期(動かせるようになってきた時期)
鍼灸と軽いストレッチ・運動療法を組み合わせ、再発しにくい肩づくりを目指します。
日常では、肩や背中を冷やさないようにすること、
長時間のデスクワークではこまめに姿勢を変えることも大切です。
鍼灸で“動かせる肩”を取り戻す
四十肩・五十肩は時間をかければ自然に良くなると思われがちですが、
放っておくと関節が固まり、日常生活に支障が出ることも少なくありません。
鍼灸は、痛みを和らげながら筋肉や関節の柔軟性を回復させ、
“めぐりの良い肩”を取り戻すサポートをしてくれます。
「年だから仕方ない」とあきらめる前に、
体の声に耳を傾け、やさしく整えていく時間を持ってみてください。
鍼灸の温もりが、あなたの肩と日常を少しずつ軽くしてくれます
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