ローテーターカフとは、肩関節を安定させる4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)とその腱の総称です。
この腱板が炎症・部分断裂・完全断裂を起こすことで、痛みや筋力低下が生じます。
特に40代以降では、外傷がなくても変性により損傷することが少なくありません。
ローテーターカフ損傷とは?
肩を動かす際、腱板は上腕骨頭を関節窩に引きつけ、安定させる役割を担います。
損傷が起こると、
・挙上時痛(60〜120度で強い痛み)
・外旋時痛
・夜間痛
・筋力低下
・肩外側の痛み
がみられます。
特に棘上筋損傷が最も多く、初期は「痛み主体」、進行すると「力が入らない」という訴えに変わります。
原因
① 加齢による腱の変性
血流が乏しい部位のため、修復力が低下します。
② インピンジメントの持続
肩峰下で腱が挟み込まれ続ける状態。
③ 外傷
転倒やスポーツ動作。
タイプ分類
・炎症優位型(腱板炎)
・部分断裂型
・完全断裂型
・慢性変性型
東洋医学的視点
東洋医学では、
・痺証(気血の滞り)
・瘀血(慢性炎症)
・肝腎不足(筋骨の衰え)
と捉えます。
局所の循環改善と、体質的な回復力向上を同時に行います。
当院の施術
※強い筋力低下や完全断裂が疑われる場合は医療機関での画像診断を優先します。
【炎症期の鎮痛施術】
急性期は局所への強刺激を避け、周囲筋から調整。
【腱板周囲の循環改善】
深層筋への的確な鍼刺激。
【肩甲骨の安定化】
前鋸筋・僧帽筋下部の活性。
症例紹介
症例①:40代男性(デスクワーク・野球経験あり)
右肩を上げる際の痛みと夜間痛が3ヶ月続き来院。挙上は110度で疼痛が出現し、外旋筋力の低下と棘上筋部の圧痛が顕著。猫背姿勢も強く、腱板部分断裂が疑われる状態であった。医療機関受診後、保存療法を希望。初期は鎮痛と炎症鎮静を中心に施術を行い、夜間痛は早期に軽減。肩甲骨機能の改善と外旋筋群の活性化を段階的に進めることで、挙上可動域は徐々に改善。継続施術により筋力も回復し、最終的には痛みなくスポーツ復帰が可能となった。
症例②:60代女性(主婦)
左肩が上がらず、洗濯物を干す動作が困難な状態で来院。挙上は80度に制限され、ドロップアーム傾向と三角筋の代償運動がみられた。画像検査では小範囲の部分断裂を確認。慢性経過であったため、循環改善と疼痛緩和を中心に段階的に施術を実施。回数を重ねるごとに挙上角度が改善し、日常動作が可能な範囲まで回復。最終的には可動域もほぼ正常化し、生活動作に支障のない状態となった。
症例③:30代女性(ヨガインストラクター)
外旋動作時に鋭い痛みが出現し、レッスン継続が困難となり来院。外旋抵抗で疼痛が誘発され、肩甲骨の上方回旋不足とインピンジメント徴候が確認された。炎症優位の状態と判断し、初期は炎症鎮静と負担軽減を中心に施術を実施。その後、肩甲骨の可動性改善と回旋筋群の協調性向上を段階的に進めた。継続施術により動作痛は大幅に軽減し、レッスンへ復帰。現在は再発予防を目的としたメンテナンス施術へ移行している。
よくある質問(FAQ)
Q. 自然に治りますか?
A. 軽度炎症は改善しますが、断裂は放置すると拡大する可能性があります。
Q. 手術が必要なケースは?
A. 完全断裂や著明な筋力低下がある場合です。
Q. どれくらいで改善しますか?
A. 炎症型は数回、断裂型は継続施術が必要です。
お問い合わせはこちら
ローテーターカフ損傷は早期対応が重要です。
「肩が上がらない」「力が入らない」状態を放置しないでください。
高田馬場で肩の痛みにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。

【執筆者 紹介】
高田馬場はりきゅう院
院長:三野 紗来

【グループ院 紹介】
東京α鍼灸院:中目黒駅
渋谷α鍼灸院:渋谷駅
吉祥寺αはりきゅう院:吉祥寺駅
三茶はりきゅう院:三軒茶屋駅
