足のしびれの主な原因
足のしびれは、神経・筋肉・血管などの異常によって引き起こされます。代表的な原因として以下が挙げられます。
・坐骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など)
腰から足に伸びる坐骨神経が圧迫・刺激されることで、お尻から太もも、ふくらはぎ、足先にかけてしびれや痛みが生じます。
・末梢神経障害(糖尿病性神経障害など)
糖尿病などによって末梢神経がダメージを受けると、足の感覚が鈍くなったり、ピリピリとしたしびれが出ることがあります。
・血流障害(下肢動脈硬化、冷え性)
血液循環が悪くなると、足先まで酸素や栄養が届かず、しびれや冷感を感じやすくなります。
・姿勢や生活習慣による神経圧迫
長時間のデスクワーク、足を組むクセ、猫背などにより、神経や血管が慢性的に圧迫され、しびれが現れることもあります。
東洋医学から見た足のしびれ
東洋医学では、足のしびれを「気血の不足」や「瘀血(おけつ)」「寒湿(かんしつ)」などの要因による経絡(けいらく)の流れの滞りと捉えます。気血が全身にスムーズに流れていれば、しびれは起こりません。逆に、冷えや疲労、ストレス、体質の偏りがあると、流れが滞り、しびれとして現れるのです。
特にしびれの出やすい「足」は、心臓から最も遠く、血流や神経の影響を受けやすい部位です。そのため、鍼灸では単にしびれている部分だけではなく、全身のバランスや気血の巡り全体を整えることを重視します。
鍼灸によるアプローチ
鍼灸治療では、症状の出ている部位(足)に直接鍼を打つこともありますが、それに加えて全身の調整を行います。以下のようなツボがよく使われます:
・足三里(あしさんり):胃腸の働きを整え、全身の気血の流れを良くする
・承山(しょうざん)・委中(いちゅう):坐骨神経の走行に沿って筋肉の緊張を緩める
・太谿(たいけい)・三陰交(さんいんこう):血流促進や冷えの改善に効果的
症状の原因に応じて、お灸による温熱刺激や、耳ツボ、温灸、吸玉療法などを併用することもあります。
鍼灸の魅力は“根本改善”に向けたアプローチ
薬で一時的に症状を抑えるのではなく、鍼灸では体の内側から巡りを整え、自然治癒力を高めることを目指します。そのため、足のしびれを繰り返さない体づくりにもつながります。
また、鍼灸は副作用が少なく、継続して安心して受けられる点も多くの方に選ばれている理由です。
まとめ
足のしびれは、日常生活の質を大きく左右する不調のひとつです。「そのうち治るかな」と放っておくことで、しびれが慢性化したり、より広い範囲に広がることもあります。
当院では、足のしびれの根本原因を丁寧に見極め、東洋医学の知識と経験に基づいた鍼灸治療で、体全体のバランスを整えながら改善を目指します。一人ひとりのお身体の状態に合わせたやさしい施術で、安心して受けていただけます。
「病院では異常がないと言われたけど、しびれがつらい」「薬に頼らず自然な方法で治したい」――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。初めての方も安心してご来院いただけるよう、丁寧なカウンセリングとあたたかい対応を心がけています。
あなたの健康を、鍼灸の力でしっかりサポートいたします。