■ 食いしばりの主な原因
食いしばり(ブラキシズム)は、顎周辺の筋肉が慢性的に緊張し、日中または就寝中に強い力で歯を噛みしめてしまう現象です。以下のような原因が複合的に関係していると考えられます:
・ストレス・不安・プレッシャーによる交感神経の過緊張
・仕事や運転など集中時の無意識の噛みしめ癖
・長時間のスマホ・PC使用による猫背や巻き肩
・顎や咀嚼筋の筋肉疲労
・歯の噛み合わせや顎関節の問題
これらが続くと、顔・首・肩まわりの筋肉が緊張しっぱなしになり、慢性的な痛みや不快感を生み出します。
■ 放っておくとどうなる? 食いしばりによる全身への影響
食いしばりが続くことで、次のような症状を引き起こすことがあります:
・顎関節症(あごの痛み・開閉障害・音が鳴るなど)
・側頭部やこめかみの頭痛
・肩こり・首こり・背中のはり
・耳鳴りやめまい、眼精疲労
・歯のすり減り・知覚過敏・詰め物の破損
・睡眠の質の低下・日中の疲労感
「原因がわからない頭痛や不調が、実は食いしばりによる筋緊張だった」というケースも少なくありません。
■ 鍼灸でできること ― 顎まわりと自律神経にアプローチ
鍼灸では、顎だけでなく首・肩・背中など全身の筋肉と自律神経のバランスを整え、食いしばりを引き起こす体の“緊張状態”をゆるめていきます。
主な施術内容:
・咀嚼筋(咬筋・側頭筋など)への鍼
→ 緊張をゆるめ、顎まわりの軽さを実感
・首・肩・背中の筋緊張の緩和
→ 姿勢改善とともに、再発しにくい体へ
・ストレスによる自律神経の乱れを調整
→ 手足・お腹のツボを使って全身の調和を図ります
・お灸による深部の温め・リラックス効果
→ 冷えや慢性疲労がある方にも◎
施術はリラックスできる空間で行い、多くの方が「治療中に眠ってしまった」「終わったあと頭がスッキリした」と感じていただいています。
■ 当院の取り組み
当院では、単に「痛いところに鍼を打つ」のではなく、
・生活習慣
・姿勢
・ストレスのかかり方
・体質や冷えの傾向
まで丁寧にカウンセリングし、根本的な原因にアプローチします。
また、患者さま一人ひとりに合った施術プランをご提案し、「続けやすく、効果を実感しやすいケア」を心がけています。
■ まとめ:緊張のクセをゆるめて、軽やかな日常へ
食いしばりは、あなたが気づかないうちに蓄積されたストレスや疲労の現れかもしれません。
ただの癖とあなどらず、体のサインとして受け止めてみませんか?
鍼灸は、そんな無意識の緊張をやさしくゆるめ、本来の自然な呼吸・表情・睡眠を取り戻すお手伝いができます。
「最近あごが疲れる」「肩こりと頭痛が取れない」「マウスピースだけでは不安」
――そんな方は、ぜひ一度当院の鍼灸を体験してみてください。
あなたの毎日が、もっと軽く、楽になるように。私たちがしっかりサポートいたします。