■ 更年期障害とは?
更年期とは、閉経を挟んだ前後約10年間の期間(一般的に45〜55歳頃)を指します。
この時期、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に低下することで、心身のバランスが崩れやすくなるのが特徴です。
その結果、以下のような症状があらわれることがあります:
・ホットフラッシュ(顔のほてり・汗が噴き出す)
・頭痛、めまい、耳鳴り
・イライラ、不安感、やる気の低下
・不眠、動悸、のぼせ
・肩こり、関節の痛み、冷え
・生理不順や月経異常
症状の出方は人それぞれで、日によっても大きく変わるため「気のせいかも」と思ってしまう方も少なくありません。
■ 更年期と自律神経の深い関係
更年期に起こる体の不調の多くは、女性ホルモンの減少にともなって起こる自律神経の乱れが関係しています。
自律神経は、呼吸・体温・睡眠・感情などをコントロールしている大切な機能で、これが乱れると「なんとなく不調」が続きやすくなります。
加えて、家庭や仕事でのストレス、環境の変化、体力の低下なども重なり、ますます症状が複雑化するのが更年期障害の特徴です。
■ 鍼灸でできること ― やさしく整える自然なアプローチ
鍼灸では、薬に頼らず自律神経の調整やホルモンバランスの安定化を目指す施術を行います。
主なアプローチは以下の通りです:
・自律神経に作用するツボ(内関、百会、神門など)を刺激し、心身をリラックス
・肩こりや頭痛の改善に対応する首・肩・背中への鍼施術
・お灸による温熱療法で、冷えや倦怠感を改善
・胃腸の不調・便秘・疲労感など、体全体の巡りを整えるケア
・感情の波を安定させる施術で、不安やイライラを緩和
施術中に眠ってしまう方も多く、施術後には「身体がポカポカする」「気持ちが軽くなった」と感じていただけることも少なくありません。
■ 当院の取り組み
当院では、毎回の体調の変化を丁寧にお伺いし、体質・ライフスタイルに合わせたオーダーメイドの施術を行っています。
更年期症状は、「我慢すればそのうち楽になる」というものではありません。
体の声を無視せず、今だからこそできるケアを始めてみませんか?
・毎月の波がつらい
・睡眠の質が落ちて日常がしんどい
・イライラや不安で人間関係がしんどい
・病院では異常なしと言われたけどつらい
そんな方にこそ、鍼灸のやさしい力を体験していただきたいと思っています。
■ まとめ:不調を「年齢のせい」で片づけないで
更年期は、人生の中で誰にでも訪れる自然な変化のひとつです。
けれども、その変化にうまく寄り添うケアをすることで、心と身体のバランスはしっかり整えることができます。
「我慢するしかない」と思い込まず、まずは一度、私たちにご相談ください。
当院は、あなたの“なんとなくつらい”にしっかり耳を傾け、よりよい毎日への一歩をサポートいたします。