【寝汗とは?】
寝汗とは、睡眠中にかく過剰な汗のことを指します。室温や寝具の影響では説明がつかないような大量の汗が続く場合、体内で何かしらのバランスが崩れていることが考えられます。
【寝汗の主な原因】
寝汗の背景には、以下のような原因が考えられます。
・自律神経の乱れ
ストレスや過労、生活リズムの乱れにより、自律神経のバランスが崩れると体温調節がうまくいかず、夜間に汗をかきやすくなります。
・ホルモンバランスの変化
更年期にさしかかった女性では、女性ホルモンの減少により、ホットフラッシュや寝汗が起きやすくなります。
・感染症や慢性疾患の影響
結核や甲状腺機能亢進症、糖尿病などが隠れているケースもあるため、急激な発汗やその他の症状があれば医療機関での検査も重要です。
・睡眠の質の低下
深い眠りに入れず、眠りが浅い状態が続くと、交感神経が優位になり、寝汗をかきやすくなるといわれています。
【東洋医学ではどう捉える?】
東洋医学では、寝汗は単なる発汗異常ではなく、「体内の陰陽バランスの乱れ」や「気・血・津液の不足・偏り」といった体質の乱れの現れと考えます。
特に寝汗に関係する体質は以下のように分類されます:
・陰虚(いんきょ)体質
体内の潤いが不足し、熱を冷ます力が弱くなっている状態。ほてり、口や喉の渇き、手足の火照り、不眠、動悸なども伴います。
・気虚(ききょ)体質
体を動かすエネルギー(気)が不足し、汗腺の働きや体温調整が乱れる状態。倦怠感、息切れ、風邪をひきやすい、胃腸が弱いなどの症状を伴います。
・心火亢進(しんかこうしん)タイプ
心(しん)の熱が高まり、体に熱がこもって寝汗や不眠、イライラなどが生じます。
これらは一人ひとり異なるため、鍼灸では原因や体質に応じた施術が求められます。
【鍼灸でのアプローチ】
鍼灸では、寝汗の原因となる体質の乱れを整えることを目的に、次のような施術を行います。
・陰虚タイプには:腎や肝の働きを補うツボ(太谿、照海など)に鍼やお灸でアプローチし、潤いと冷ます力を補います。
・気虚タイプには:脾や肺を補うツボ(足三里、中脘、肺兪など)を用いて、体のエネルギーを養い、発汗を正常にします。
・心火タイプには:心包経・小腸経の流れを整えるツボ(神門、少府など)で、精神の安定と熱の排出を促します。
加えて、自律神経を整える頭部や背中の経穴に施術を行うことで、深い睡眠を促し、夜間の発汗を抑えるサポートが可能です。
【まとめ】
寝汗は日常の不快感だけでなく、慢性的な疲労や睡眠の質低下にもつながる重要なサインです。
東洋医学の視点では、体の内側のバランスを整えることで症状を改善できる可能性があります。
当院では、女性鍼灸師が丁寧なカウンセリングと体質チェックを行い、安心して受けられる施術をご提供しています。
「なかなか治らない寝汗」に悩んでいる方は、ぜひ一度ご相談ください。体の内側から整え、快適な眠りを取り戻しましょう。
高田馬場はりきゅう院
当院では、寝汗に特化した鍼灸施術を行っています。お一人おひとりの症状と体質に合わせた丁寧なアプローチで、痛みの根本からの改善を目指します。
施術はすべて国家資格を持つ女性鍼灸師が担当。
初めての方でも安心してご相談いただけるよう、丁寧なカウンセリングとやさしい施術を心がけています。
また、駅から徒歩4分とアクセスも良好。お仕事帰りや買い物ついでにも通いやすく、継続したケアがしやすい環境です。
薬に頼らず、体の中から健康を取り戻したい方、寝汗に悩む方は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの「本来の健やかさ」を引き出すお手伝いをさせていただきます。