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食いしばりと鍼灸 〜無意識の緊張がもたらすカラダのサイン〜

「朝起きたときに顎が疲れている」「歯がすり減ってきた気がする」「肩や首がいつも張っている」 これらの症状、実は“歯の食いしばり”が原因になっているかもしれません。

食いしばりの原因とは?

まず、食いしばりは医学的には「ブラキシズム」とも呼ばれ、「噛みしめ」「歯ぎしり」「顎関節への過度な緊張状態」などを指します。特に夜間の就寝中に無意識に食いしばっている人も多く、気づかぬうちに体へ影響が及んでいるケースが少なくありません。

食いしばりの原因としては次のようなものが考えられます:

・ストレスや精神的な緊張

・集中しているときの無意識なクセ

・噛み合わせの問題

・頬杖や寝る姿勢の影響

・自律神経の乱れ

特に、日常的なストレスによって交感神経が優位になると、体は“戦う体制”になり、顎や首、肩などが無意識に緊張しやすくなります。これは、長期的に続くと慢性の肩こり、首の痛み、頭痛、そして顎関節症につながることも。

東洋医学では「肝」と「脾」に注目

東洋医学では、食いしばりは主に**「肝(かん)」と「脾(ひ)」のアンバランス**が関係していると考えます。

・肝は自律神経や筋の働き、情緒と関係が深く、ストレスや怒り、不安が溜まると「肝気鬱結(かんきうっけつ)」となり、気の流れが滞って筋肉がこわばる原因になります。

・脾は消化吸収を司る臓器ですが、同時に筋肉や顎まわりの土台となる「気血」を生む働きがあります。脾の弱りは、顎の筋肉をしっかり支えられず、慢性的な疲労やだるさにもつながります。

このように、単なる噛み癖のように見える食いしばりも、ストレス・感情・体質のアンバランスとして表れているのが、東洋医学的な考え方です。

鍼灸でのアプローチ

鍼灸治療では、体全体のバランスを整えることを基本としながら、症状に応じて以下のようなポイントにアプローチします。

・顎・咬筋まわりの局所治療
硬くなった咬筋(こうきん)や側頭筋に直接アプローチすることで、血流を改善し、筋肉の緊張をやわらげます。

・ 頭・肩・首まわりの緊張緩和
顎だけでなく、首・肩・後頭部に緊張が波及しているケースが多いため、同時に緩めることで、連動するストレスを和らげます。

・ 全身の調整・自律神経ケア
百会、神門、太衝、内関などのツボを使って、ストレス・不安・イライラなどに対応。交感神経優位の状態を緩和し、眠りやすさや気持ちの安定も促します。

・ 「肝」「脾」へのアプローチ
脾を補い、肝の気の流れをスムーズにすることで、根本的な体質改善も目指します。

セルフケアのヒント

鍼灸治療と並行して、日々の中でできるセルフケアも効果的です。

・寝る前にホットタオルで顎や首を温める

・リラックスする深呼吸(副交感神経を優位に)

・カフェイン・アルコールを控える

・日中に歯を接触させない意識(「歯を離す」習慣)

・顎のストレッチ(口を「うー」「いー」と動かす)

まとめ

「食いしばり」は、ただの癖や筋肉の問題だけではなく、心身からのサインであることが多くあります。
ストレス、感情、体質、自律神経… さまざまな要因が絡み合って現れる症状です。

鍼灸では、そうした根本の原因を東洋医学の視点から丁寧にとらえ、あなた自身の“自然にゆるむ力”を引き出します。

「マウスピースだけでは変わらなかった」
「気づかぬうちにまた食いしばっていた」
そんなお悩みに、鍼灸はやさしく寄り添える選択肢かもしれません。

気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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